ストレス耐性検査 「 しごとメンとる ~仮面検査 」 とは
「しごとメンとる」のネーミングには、2つの想いが含まれています。
一つは、仕事の行う上で、メンタル面からのマッチングを行いたい、という想いです。
ホームページアドレスにも使っている “mentor” は、ギリシャ神話に登場する人物名です。トロイの木馬で映画化もされたトロイ戦争、これに出陣したオデッセウス王が、遠征前に親友であったメントルに残していく家族を託します。オデッセウス王は、戦争に勝った後数々の困難に遭遇し、故郷に帰るまでの10年以上も消息不明となります。死んだとも噂され、彼の領地は荒らされ、屋敷には無頼者が出入りし、家族も財産も奪われてしまいかねない危機的な状況に陥ります。一人息子のテレマコスは、無頼者を追い払う勇気も知識もなく、財産を守ることが出来ないでいました。
そこに現れたのが、メントルです。メントルは、息子テレマコスに、「王の息子として、家族と財産を守る」という目的を明確に再認識させ、「そなたには私がついている。」と勇気づけ、息子テレマコスにオデッセウス王の探索・救出するという目標を掲げ、その為の準備をさせました。この物語から、助言者・支援者のことをメンター、と呼ぶようになったといわれています。
私どもは、採用する側と応募者がお互いにとって不幸なミスマッチを起こさないよう、支援していきたという想いを持っています。
もう一つは、採用側に適した人材を“とる”ことをして欲しい、という想いです。
とるは、【獲る】であり、【取る】でもあり、【採る】があると思います。
積極的に学生さんにアプローチをしていくこと。
採用するかどうかの判断をするための情報を入手していくこと。
納得して採用をすること。また応募者・内定者からの辞退を受けずに採用すること。
この3つの獲る・取る・採るを表し、【とる】とひらがな表記にしました。
制作秘話 ~ショートストーリー
「ストレス耐性を見極めるには、どうしたらいいですか?」
この日、面接官育成の講座に参加していた参加者さんからの個別に質問があった。
「圧迫面接ですね。」
時をおかず返答したが、
「それは出来ないんですよね、会社的に。ちょっと厳しくするとSNSとかに書き込みされたりしちゃいますし。」
との返事。どうやら、食品などのメーカーで、学生さん=消費者と直結しているらしく、厳しい選考は難しいようだった。BtoBの会社や団体でも、最近は直ぐにSNSへの書き込みがされ、イメージダウンで採用担当者には命取りになりかねないのが最近の傾向だ。
しばらく考えるが・・・適切な答えが思い浮かばない。
苦し紛れに質問をする。
「会社では、今どんなふうにしているのですか?」
「今は適性検査と面接ですが、なかなか見極められなくて・・・。」
「適性検査からの面接のレベルを上げるのはどうなんでしょう?」
「面接官のレベルも上げたいのですが、実際にはなかなか難しくて・・・。」
実際に面接する時に、営業部隊などから人手を借りて面接してもらうことも企業を問わず 公官庁でもよくあることだ。面接官のレベルアップをさせるのは時間的にも難しい。まし てや、上司や役員向かって「面接について勉強して下さい。」とも言えないし、「適性検査のこの部分を訊いてください。」とは言えない。上司や役員からすれば、「誰に向かって言っているんだ!これまで数多くの社員を見てきているんだぞ!人を見極める力はあるわ!」と反発になってしまうのが目に見えている。実際、人事考課などで面談や評価も行ってきているので、自負もあるだろう。部下から言われて素直に聞き入れられる度量の広い上司も多くないように思える。
困った・・・
検査結果の結果そのものも正しいか疑わしいし、結果を利用しての面接も難しい。どうす れば、ストレス耐性を見極められるのか・・・。
課題が生まれた瞬間であった。